孤立するか?
孤独を楽しむか?
[5:書籍編]
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中谷彰宏さんに、「笑われた人が、ヒーローになれる。目立って愛される50の方法」という本がある。
「正しいことを主張して大いにヒンシュクを買って目立とう!」ということを説いている。
同感である。
目立つ必要はないが、「世に問いたい価値」を声高に叫ぼう!
そして、それを認めてくれる市場に対して価値を提供し、喜んで貰い、そのことをさらに喜べる。そんな感性を身につけよう。そのお手本を歴史偉人に求めよう!
それが、英雄ブランディングの趣旨である。
奇をてらってヒンシュクを買う必要はないし、目立つことを目的にする必要もない。
しかし、今の世の中、たいてい人の言わないこと、やらないことをやれば相手にされないし、ヒンシュクを買う。相手にされない、ヒンシュクを買うということが、一つのメルクマールでもある。(哀しいことだが・・・)
孤立はいけない。「孤立」では、顔をつき合わせて互いの体温を感じながら行う対話の素晴らしさを感得できない。大勢の中に居ながら、自分が生かされている事実に目を瞑る。感謝しない。与えない。言葉の文化が未成熟で半角カタカナ文字を掲示板に殴り書く快感がコミュニケーションの醍醐味だと誤解している。攻撃的なくせに自分の本名を明かす勇気は持っていない。人前では伏し目がちな表情でボソボソとしか話せない。人間の根本ルール(倫理)を平気で破るくせに、自ら行動して社会を変えようという志は一切持っていない。そういうタイプの人は、社会のなかで起居しているが、完全に社会から「孤立」している。
一方、孤独を楽しむことは良いことだ。「孤独」は一人で居るときも社会という概念を肌身で感じている。物質的に孤独なだけで精神は社会の中にある。「公」の感性を前提として、「私」を定義している。だから、公私の分別がある。社会のルールを遵守する姿勢を持ちつつも、その欺瞞や矛盾を変えたいという志は失わない。間違った「個性主義」に埋没することなく、つねに自分を衆目に晒す覚悟を持っている。だから、無駄に他人を非難・批評しない。自分のやるべきことだけを見つめ、他人の批判など目もくれない。
孤独は「個独」ということでもある。個性的で、独自的ということだ。
セルフブランディングとは、個性的で、独自的な価値を体現するということだ。
個性は、公の中で生きている感謝やいたわりや礼儀とつねにワンセットである。奇抜な発想や人目を引くビジュアルをひけらかすこととはまったく関係ない。
そんな真の個性を、歴史人物からも学べるはずである!
歴史は、つまらない、役に立たない「教科」ではない。
価値設計を志す人にとっては、いますぐにでも役立つ「発想法」なのである。
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