【第1章 憧れることの効用】
(1)憧れると頭が良くなる
>>> ③頭が良い動物とは
[1:理論編]
【第1章 憧れることの効用】
(1)憧れると頭が良くなる
>>> ③頭が良い動物とは
[1:理論編]
頭が良いとはどういうことか?
これも、人間と動物の違いを紐解くことで容易に理解できる。
「頭が良い犬」「頭が良いチーター」「頭が良いゾウ」とはどういうことを指すのか?
それは動物の脳の仕組みを考えてみると分かりやすい。
動物の脳は、簡単に言えば、「入力」と「出力」が直結している。
ビデオの入力端子とテレビの出力端子を結ぶケーブルのようなイメージである。テレビで受像した映像が出力端子を通って、ビデオの入力端子から取り込まれ、ビデオテープに録画される。これと同じように、きわめて単純な仕組みである。
動物は、獲物を発見すると襲う。そのことに、戸惑いはない。草食動物においても、それは変わらない。旨そうな草があれば躊躇なくそれを口に入れる。「食糧の発見」という入力、「食糧の獲得」という出力が直結しているためである。この入出力システムを統御しているのは「本能」である。「生きる」という本能である。そのため、満腹状態であってもどんどん食べることができるし、冬眠中の食糧を食いだめする動物もいる。牛などは複数の胃を持っている。また、毒物に対する感覚や生体機能が優れているため、毒性のある食糧を避け、口に入った毒物を分解する能力が高い。食べることが生存本能の至上命令だから、そのような体の仕組みになったのだ。
もちろん、飼い犬などの場合、「待て」などのコマンドで、食べないことを教えることはできる。しかし、それは犬の本能ではない。飼い主のコマンドを聞くことで褒められ、結果的に、より多くの食糧を得ることができるため、「待て」のコマンドに従うことも、食べるための一環であると本能的に学習するのである。
このことから、「頭の良い動物」とは、「単独で食糧を確保する能力に優れていること」であると理解できる。
食糧獲得という本能を満たすためにとる方法は、種によって異なる。群れを形成する種もあるし、単独で行動する種もある。
しかし、「食糧確保能力に優れていること」が、動物世界における「頭の良さ」の指標であることは間違いないだろう。
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