【第1章 憧れることの効用】
(1)憧れると頭が良くなる
>>> ②差を生みだすのは人間の特殊性ゆえ
[1:理論編]
【第1章 憧れることの効用】
(1)憧れると頭が良くなる
>>> ②差を生みだすのは人間の特殊性ゆえ
[1:理論編]
そんな「交差点の生きもの・人間」に特有の精神作用がある。
「憧れる」ということだ。「なりたい自分イメージを描くこと」と言っても良い。
例えば、チワワがドーベルマンになりたいと駄々をこねることはない。チンパンジーがゴリラの腕力をねたむということもない。タヌキがキツネのスマートなイメージを羨むこともなければ、イノシシが鳥のように飛びたいと願うこともない。うちの犬は私が食べているものを欲しがるが、決して人間の食生活を憧れて欲しているのではない。本能として旨い食い物を欲しているだけだ。
こう考えていくと、ほとんどの動物は「憧れない」ことが分かる。人間だけが憧れる。人間のほうが特殊なのである。珍獣という言葉があるが、珍しいのは人間のほうである。
時間の縦軸、空間(社会)の横軸の交差点で生きているという事実においては、人間もその他の動物も同じである。しかし、そのことを認識できるのは人間だけである。我が家の犬は、まさか自分が、「交差点の生きもの」だとは自覚していない。
この能力こそが、人間が万物の霊長と言われるゆえんである。
人間以外の動物は、みな生まれてきたままの自分というものに微塵も疑問を持たない。
人間だけが過去の自分と現在の自分を比較し、未来の自分に期待する。もちろん、幻滅し絶望することもある。人間だけが、自分と他人を比較して、ほくそ笑んだり、うなだれたりする。人間は、「自分」というものを良くも悪くも意識して生きている。そうしないと生きていけない生きものなのだ。
そして、その人間特有の能力(本能)こそ、人と人の間に差を生みだす源である。
成功者と落伍者。富める者と貧しい者。社交的な者と内向的な者。勉強好きと勉強嫌い。リーダーとフォロワー・・・。人間関係に生まれる差異を無くすことは不可能である。すでに述べたように、人間は人間ゆえに、差を生みだすのである。人間は相対性の生きものなのである。
一方、人間以外の動物は絶対性の生きものである。「金持ちの人間が飼っている犬」はあっても、「金持ちの犬」などありえない。動物は、たいてい、生来の能力というものを疑うこともなく、また慢心することもなく、ただ、あるがままに受け容れ、生き、死んでいく。
人間は、己れを知る能力・本能ゆえに、自己と他者の間に相対差を認識し、時に、相対差を創り出すこともある。
この「相対差を創り出す人間特有の生存システム」が、われわれ人間が未来永劫に繁栄していくメカニズムでもあり、逆に、人類を滅亡へと駆り立てる遠因でもあるのだ。
--------------------------------------------------------------------
[1:理論編]の概要はこちら
ランキングに参加しています。クリック、宜しくお願いします!
--------------------------------------------------------------------
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82694/7249117
この記事へのトラックバック一覧です: この記事のトラックバックを表示する:

クリック!


コメント