【第1章 憧れることの効用】
(1)憧れると頭が良くなる
>>> ①交差点の生きもの、人間
[1:理論編]
【第1章 憧れることの効用】
(1)憧れると頭が良くなる
>>> ①交差点の生きもの、人間
[1:理論編]
本日から、(1)理論編 がスタート! 理論編は、週に1~2回の更新予定!!
人間は、時間と人によって制限されながら生きている。ギュウギュウ寿司詰めの雑踏の中では、自分の進みたい方向になかなか歩けない。無理に群衆を押しのけようとしても跳ね返される。かえって、群れの動きに体を合わせていると、うまく人と人の間をすり抜けることがある。人生もそれと同じようなもので、自分自身の決断で生きていると思っているのは、当の本人だけ。
人間は、時間という縦軸、他人との関わりという横軸が交差する「点」で生きている。人によって、この点の大きさは異なるが、この点が大きくなったり小さくなったりしながら、確実に未来へ向かって進んでいく。
但し、点の大きさ、つまり他人との関わり合いの頻度や密度によって、未来へと進む体感スピードは異なる。自分の部屋にひきこもってしまう子どもにとっては、日々はたとえようもなく長くつらいに違いない。その結果、そのつらさに堪えかねて自分や他人を傷つけるという行動に出るのかも知れない。一方、喜びや楽しさに満ちあふれたコミュニケーションは一瞬で過ぎ去ってしまう。人間は、「時」を時計で知るのではない。「あたま」と「こころ」で知るのである。このことは人種・地域・性別・年齢に関係なく、人間に平等の法則である。
人間という言葉が、「人の間」を表しているように、人は人の間でないと生きていけないようになっている。
例えば、「アイランド」という映画で、クローン製造会社の経営者(ション・ビーン演じる悪役)が、こんなことを言っていた。
「オリジナルの検体から採取した細胞を元に成形された
肉のかたまり(植物状態のクロ ーン)はすぐに死んでし
まう。だから、言葉や記憶、感情を与えなければ、商品
として成長しない」
この映画は、クローンとして成長した人間に人権や個性はあるのか、ということがテーマの近未来サスペンスアクションである。オリジナル検体(クライアント)の細胞から臓器(クローン)を作っておき、クライアントが重い病気にかかったり、事故に遭ったとき、クローンから臓器を抜き取り、オリジナルに移植するというアイデアがベースになっている。このクローン製造会社では最初、クライアントから採取した細胞をモノ(臓器のかたまり)として成形・保存していた。しかし、なぜかすぐ死んでしまう。健康な臓器が育たない。そこで、人間として成形することにした。すると、クローンは健康体のまま成長する。クライアントやマスコミにはそのことを秘密にしているが、ある日、自分の存在に疑問を持ち始めたクローンが施設を逃げ出して、自分のオリジナルを探しはじめる・・・。
このことからも分かるように、人間は、肉体だけでは人間たり得ないのである。
過去と未来のはざま、人と人との間で生活することで、はじめて人間として機能するのである。
人間は、時間の縦軸、社会の横軸の交差点の真ん中に立って生活している。
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