歴史から学ぶ[プライベートブランド]の作り方

英雄・偉人のブランディング秘策

例えば、坂本龍馬のような事業家になれる方法?!


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シンボル、シンボル、シンボル!

             [日記・コラム・つぶやき] 

koumyougatsuji

 今年の大河ドラマ。司馬ファンにとっては嬉しい「功名が辻」。坂本龍馬ファンにも堪らないだろう。舞台は土佐。藩祖・山内一豊とその妻・千代の物語。

 子どもを巻き込んだ犯罪(加害者・被害者を問わず)が増える暗い現代に、日本人の美徳を感覚的に取り戻すことができる「夫婦の素晴らしい姿」が映像として観られるということは、とても意義のあることだと思う。

 土佐といえば、坂本龍馬がフィーチャーされてばかりで、藩祖・山内一豊の事などほとんどの人が知らない。もちろん、幕末時代の藩主・山内容堂が有名だから、山内姓ぐらいなら知っている人もあろうが、一豊がどんな一生を歩んだのか知らない人にとっては、果たしてなぜ、その妻・千代にスポットが当たるのか皆目見当もつかないだろう。

 だから、おのずと、「最近のNHKの常套手段で、若年層の視聴者を掴むために視聴率クイーンとして名高い仲間由紀恵を起用したのだろう・・・」といった安易な思いこみが邪魔をして、あまり良い視聴率では無いらしい。昨年の義経や、一昨年の新撰組などは、歴史に興味が無い人でも名前ぐらいは聞いたことがあるし、おおよその話の筋は知っている。

 私の妻でも、「いつの時代の人かハッキリは知らないけど、義経といえば、どっかの橋の上で弁慶とやり合ったんじゃなかったっけ?」てな塩梅(あんばい)である。

 それに主役がジャニーズともなれば、普段、歴史など見向きもせぬ女子学生・OLが、日曜日の8時にはパジャマを着てテレビの前に座るという画(え)が容易に想像できるというものである。

 その点、山内一豊はまったくの無名である。分が悪い。いくら有名な俳優を起用したところで、数字を取れる素材ではない。歴史好きにとっては残念だが、それが現実。仕方がない。

 しかし、この「現実」にこそ、ブランディングの本質が眠っている。

 数字を取れる歴史偉人と取れない偉人。その差は何か?

 答えは、「その偉人特有のエピソード・言葉・小道具があるか?」ということである。つまり、シンボルを所有しているかどうかが有名・無名の分かれ目なのだ。

<例題1>
坂本龍馬と言えば、「寺田屋で暗殺」。では、織田信長といえば?

<解>
本能寺で明智光秀に攻められ自刃。(誰でも知ってる)

<例題2>
「敵は本能寺にあり」といえば明智光秀。では、「我が輩の辞書に不可能という文字はない」という言葉を言ったとされているのは?

<解>
ナポレオン!(う~ん、誰でも知ってる)

<例題3>
青龍偃月(えんげつ)刀と言えば三国志に出てくる関羽の武器。では、新撰組副長・土方歳三の愛用の刀といえば?

<解>
和泉守兼定!(少しカルトなクイズだけど、歴史好きなら知ってる!)

 このように、有名人は独自のエピソード・言葉・道具というものを所有している。後世の我々の右脳の中に、「その偉人と関連アイテム」というセットものとして記憶を独占しているのである。

 山内一豊のドラマが数字を取れないのは、この法則性からも頷けることなのである。

 知名度は万難を隠す、という。もちろん、有名ゆえにわずかなつまづきで大きく転ぶというリスクもある。どこかのIT社長のように。

 しかし、何かで有名になることを目指すということは、成功を志す者にとっては必要欠くべからざる欲望である。人に知られなければ、自分の価値を世に問うことはできないワケじゃからして、「べつに有名になりたいわけじゃない」というのは謙虚でも何でもなく、まだ価値設計が不充分というだけのことじゃの。志が低いと言うて良いな。

 もちろん、期待通り有名になれるかどうか、それは天のみぞ知るところじゃ。人事を尽くして天命を待つ!

 人事とは、この場合、「他人が体験しえない事柄を自分だけが体験し、他人が持ち得ない道具や言葉を自分だけが所有する」ということじゃの。

 それを、自分の日常の中でどれだけ実践できるか。

 ブランディングは、「あなたは他人とはここがハッキリ明確に違っていますね」と指摘してもらえるレベルに達するということであると心得ておくが良いじゃろて・・・。

 というような事が、歴史から学べるのである。英雄ブランディングとは、かくも頼もしいセオリーなのじゃよ!(自画自賛)

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