歴史から学ぶ[プライベートブランド]の作り方

英雄・偉人のブランディング秘策

例えば、坂本龍馬のような事業家になれる方法?!


 [3:修養編 AUBのインストール法]
 [3:修養編]のアウトライン
 

[3:修養編 英雄ブランディングのインストール法] は、[2:実践編]と連動している。[2:実践編]で取り上げた人物エピソードと英雄の条件から抽出したエクササイズ方法を紹介する。

★「5人の英雄」と「3つのマインドプロセス」を脳内にインスティテュート(設置)しよう!

●5人の英雄

1人目  セルフブランド戦略の英雄
2人目  コンセプト戦略の英雄
3人目  コンテンツ戦略の英雄
4人目  コンテキスト戦略の英雄
5人目  タイムマネジメント戦略の英雄

●3つのマインドプロセス

その1  守(帰納的アプローチ1)

  ・情報源不差別主義
  ・グランドデザイニング

その2  破(帰納的アプローチ2)

  ・発信習慣
  ・最低限のリテラシー

その3  離(演繹的アプローチ)

  ・個独化
  ・素数化
  ・具象化と視覚化



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 憧れ力養成ワークシート
 [実践編:英雄は憧れる]より

                       [3:修養編]

●英雄偉人のブランディング秘策(メソッド) その二

英雄は憧れる。右脳に焼き付けた将来像に今の自分を鍛えさせる!

英雄は憧れる[漢の高祖・劉邦の場合]で述べた英雄偉人の条件をワークシート化してみました。漢の高祖の例を参考に、英雄ブランディングを実践してみて下さい。

ワークシートの利用法はこちらのサンプル画像をご覧下さい。

 hbmwsvol

 「hbmwsvol.001].pdf」をダウンロード
 (ワークシートはこちらからダウンロード)

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 「イチローの作文」で
 できるセルフブランディング
                   [3:修養編]

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Ichiro WBC以来のイチローフィーバーの影響かどうか知らないが、最近、イチローの小6時代の作文が話題になっているらしい。

 ネットで検索してみると、WBC以前からそこそこ話題になっていたようなので、おそらく本に掲載していたか、雑誌で紹介されたかしたのだろう。

 それにしても、名文だ。

 最近では、企業などでこの作文が使われているらしい。どんな使い方かというと、まさに「セルフブランディング」のアイテムとして使っているのである。

 英雄偉人のセルフブランディング法を真似て、自分独自のセルフブランディング法を発見し、自分自身の人生を思い通りにプロデュースするのが、このブログのコンセプトだから、イチローの作文は、英雄ブランディングの本旨に叶うというわけである。

 以下に、イチローの作文の原文を紹介しよう。その次に、セルフブランディングのワークシートとして虫食いになった文章を掲載する。

 虫食いになった箇所を埋めていけば、「自分とは何者か」が定義できるというわけだ。

 読者の皆さんの「英雄ブランディング」に使えると思う。

 次回は、セルフブランディングのために私が作成したワークシートもご参考に供したいと思う。

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「僕の夢」

僕の夢は、一流のプロ野球選手になることです。
そのためには、中学、高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。
活躍できるようになるためには、練習が必要です。
僕は、3才の時から練習を始めています。
3才から7才までは半年くらいやっていましたが、
3年生の時から今までは、365日中、360日は激しい練習をやっています。
だから、1週間中で友達と遊べる時間は、5~6時間です。
そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。
そして、中学、高校と活躍して、高校を卒業してからプロに入団するつもりです。
そしてその球団は、中日ドラゴンズか、西部ライオンズです。
ドラフト入団で、契約金は1億円以上が目標です。
僕が自信のあるのは、投手か打撃です。
去年の夏、僕たちは全国大会に行きました。
そしてほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会NO.1投手と確信でき、
打撃では、県大会4試合のうち、ホームラン3本を打ちました。
そして、全体を通した打率は5割8分3厘でした。
このように、自分でも納得のいく成績でした。
そして僕たちは1年間、負け知らずで野球ができました。
だから、この調子でこれからもがんばります。
そして、僕が一流の選手になって試合に出られるようになったら、
お世話になった人に招待券を配って、応援してもらうのも夢の一つです。
とにかく一番大きな夢はプロ野球の選手になることです。
                  
愛知県西春日井郡 とよなり小学校   
6年2組 鈴木 一郎

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次は、虫食いワークシート。

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「僕の夢」

僕の夢は、_______________になることです。
そのためには、これから_______________で活躍しなければなりません。
活躍できるようになるためには、練習が必要です。
僕は、_____才の時から練習を始めています。
______才から去年までは一年に________日くらいやっていましたが、
この一年は、365日中、360日は激しい練習をやりました。
だから、1週間中で友達と遊べる時間は、5~6時間です。
そんなに練習をやっているのだから、必ず_______________になれると思います。
そして、_______________で活躍して、それを終えてから夢を実現するつもりです。
そしてその希望の場所は、_________か、あるいは_________です。
それが決まった時、初年度の目標は_______________です。
僕が自信があるのは、_________と___________です。
去年の夏、僕たちは実際に_______________を体験してきました。
そしてほとんどの_______________を見てきましたが、自分がその分野でNO.1と確信でき、_______________の分野では、_______________という実績を残しました。
そして、全体を通した_______________は_______________という結果でした。
このように、自分でも納得のいく成績でした。
そして僕は1年間、負け知らずで_______________ができました。
だから、この調子でこれからもがんばります。
そして、僕が一流の_______________になったら、
お世話になった人に_______________してもらうのも夢の一つです。
とにかく一番大きな夢は_______________になることです。
                  
名前_______________

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 個独化ブランディングの手引き VOL.0
                   [2:実践編]

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 次回からシリーズ企画として「個独化のメソッド」をお届けします。

 このシリーズは、会計事務所向けの経営誌「月刊シリエズ」で連載させて頂いたものを、会計事務所に限らない汎用型として改訂したものです。

 元の原稿では、英雄偉人のブランディングメソッドについては一切触れていませんが、本シリーズでは、そこのところをより深く追究して書いてみたいと思います!

C0505

◆会計事務所のためのブランディング講座

第1回 1/68,000から1/1へ

●独自性があること 独自性を主張すること
●差別化から個別化へ
●「個独化戦略」の三大原則

第2回 個別化ブランディングの実践法 その一

●ブランドとは旗印のこと
●複数の「自分像」を重ねてみる

第3回 個独化ブランディングの実践法 その二
●グランドデザインとは「自分の棚卸し」のこと
●視覚化・具象化しなければ台無し

最終回 事務所経営の改革案
●売上と人件費のイタチごっこから脱却する!
●会計事務所が記帳代行をやめると顧問先は困るか?

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 個独化ブランディングの手引き VOL.1
 「個独化」という改革戦略
                  [3:修養編]

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独自性があること、独自性を主張すること



 
ある経営者の新規事業計画書を見てとても驚いたことがありました。

 「顧客第一主義」「技術の研鑽とサービスの徹底」「あらゆるターゲットに最高のサービスを」。


 数十ページある計画書のどこにも、「スペシャルでユニークなこと」が書いていない。社名さえ変えればどこでも使える事業計画書だったのです。

 一般に、「独自性を主張する」とは「誰にでも当てはまる一般的な特徴を独自性と名付けて自慢すること」と理解されている場合が多いようです。


 
初対面の経営者に「貴社はなにが得意?」と質問して返ってくる答えは決まって同じ。


 「やっぱり価格ですかね!」「そりゃうちは老舗ですから・・・」。



 明確な「売り」で勝負しておられる経営者は、意外と少ないんです。もともと、その業界の人間だったから、とか、その世界の人脈は強いからといった程度の特徴でしか、自社の事業特性を語ることができない・・・。


 差別化するためのポイントがまったくない。
ましてや、個独化を指向できるわけがありません。

ビジネスの枠組みが大きく変わろうとしているいま、マーケティングはとても大切ですが、本当の意味での「独自性」が理解されないことには焼け石に水。どんな会社でも言いそうな一般的な特徴の羅列は、潜在顧客にとっては「独りよがりな宣伝」に過ぎません。


例えば、秦の始皇帝はなぜ史上最も有名な皇帝として後世に知られるようになったのか?



Sikoutei

それは、彼の残虐性が理由ではありません。

 彼の事業がすべて「個独」だったからです。

 性的で、自的。

 個独・・・。

 まず、呼び名からして個独的。

 それまで、各国の最高権力者は「王」でした。しかし、彼はすべての王を倒したわけです。

 王を凌駕した存在である自分が王のままではおかしいということで、学者に命じて、皇帝という名称を創りました。しかも、一番最初に皇帝を名乗ったのだから、始皇帝だというわけです。

 彼のこのネーミングセンス一つとってみても、ブランディングをしっかり理解していたのではないかと思いませんか?

 他にも、単位(度量衡)を統一したり、文字を統一したり、途切れ途切れだった長城を全部つなげて万里の長城を作り上げたりと・・・。

 やることなすこと、史上初で、いまだに真似されていない。真似されたのは、皇帝という呼び名ぐらいのものです。しかし、始皇帝という呼び名は彼以外の皇帝は使うことができない。

 始皇帝の例は大げさにしても、ビジネスにおいて、

 ・それまで誰もやったことがない

 ・それまで誰もその業界ではやったことがない

 ・それまで誰もそのやり方(製造工程・提供手法・価格・デザインetc)ではやったことがない

 ・それまで誰もそんなネーミングをしたことがない

というポイントを自社の事業・商品の特徴として組み込むことができれば、「個独なビジネス」として世間に認知されるようになるはずです。

 まず、マスコミにしても、特許にしても、「新規性」と「独自性」が取り上げられる条件ですから、個独化という課題をクリアしなくては、誰の目にも留まることはできないのです。

 歴史に学ぶと、マーケティングにおいて修正点が見つかるという効用があるのです。

 だから、歴史を勉強しましょう!

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 個独化ブランディングの手引き VOL.2
 「差別化」では手遅れ?
                  [3:修養編]

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近視眼的な差別化戦略に活路なし

 例えば、会計事務所業界で考えてみますね。

 いま、会計事務所の差別化戦略は同業種内部の「相対差」を問題にしているに過ぎません。

 「隣町の会計事務所に比べてどこが勝っているか」ということですね。

 しかし、ライブドアによる弥生の買収を見れば分かるように、会計事務所のテリトリーを荒らす宿敵は同業者に限りません。(この記事を書いたのが2005年4月。旧聞ですみません・・・)

 IT、保険、事務用品など多業種にわたり、さらにこれに海外からの脅威が加わります。

 日本がもし米国の税制にならって全面的な総合課税方式を導入したとして、そのときH&Rブロック社が日本に参入してきたら、ほとんどの会計事務所が廃業に追い込まれるのではないでしょうか?

 近視眼的な差別化戦略は、激変時代の会計業界人にとって、靴の上から足を掻くようなものでしょう。

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H&Rブロック社は、コンビニのような小さな店舗を全米に展開している会社です。各店舗に会計士や税理士はおらず、キーパンチャーが自分のブースに座っており、お客さんが持ってきたバウチャー(証憑書類:伝票や領収書など)をパソコン入力して、納税プランを説明してくれる仕組みになっています。日本とアメリカの納税制度の違いがありますので、日本ではこのコンビニ型会計事務所はまだありませんが、そういう動きになってきているのも事実です。http://www.hrblock.com/
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差別化から個独化へ

 こういった同業種内部での「相対差」ではなく、他業種企業の参入や社会システムの変化にも対応できる「絶対差」を作ることが大切だと私は思います。

 それが、「差別化から個独化へ」という意味です。

Kodokuka_branding01

 会計事務所という既存枠から脱却して、完全に「個」として「独立・独尊」の事業ブランドを構築することを目指すべきだと思います。

 現在約68,000人の税理士がいるといわれます。個独化戦略とは、1/68,000を目指すのではなく、1/1を目指すということです。

 これは、もちろん会計事務所だけに言えることではありません。

 あらゆる業種について言えることでしょう。

 今までになかった全く新しいビジネスを考え出すことが難しくなってきた、いま。

 差別化から個独化へと、経営意識をシフトしていくことが肝要です。

 しかし、その方法が分からない・・・。

 そういう事業家・経営幹部・マーケティング担当者の方ために、英雄偉人の成功例と、ブランディングメソッドの両面からこれからご紹介していきますので、お楽しみに!

 では、坂本龍馬を例に考えてみましょう!

Ryouma1

 坂本龍馬が特異なポイントは、完全に「個独」なところです。

 まず、出自が変わっていますね?

 商家の出です。郷士(土佐の下級武士)ですけども、それは祖父か曾祖父かが、郷士の株を買ったから。

 元々は、商売人です。

 坂本龍馬についてはしばしば言われることですけれども、「当時の武士としては経済を知っていた。武士が意識的に避ける『利益』ということについてキチンと真正面から向き合った。だから、彼の言動は合理的で近代的だ」と。

 確かにそうです。

 しかし、ブランディングの視点から見て、見落としてはならないのは、彼が「武士たちの中で経済人として認識されていた」という事実ですね。

 当時の武士は、必死で差別化しようとしていた。

 幼い頃からみな同じように論語を読んで育ってきている。一国(藩)を守るために藩士一同が一枚岩になるという意味では、武士道精神を徹底的に叩き込む。それだけで良い。

 しかし、欧米諸国に国を乗っ取られるかも知れないという状況で、一昔前と同じように、「子、曰く・・・」だけでは通用しない。

 身分が低くても、剣の腕があれば上級藩士を教える立場になれるし、学才があれば登用されることもあった。もちろん、藩によっては身分の壁が高いところもあったが・・・。

 だから、元禄期の武士と、幕末期の武士ではまったく質が違う。

 元禄は忠臣蔵をファンタジー的に取り上げて歌舞伎にしてしまうほど、平和ボケしていた。一方、幕末期はつねに白刃と隣り合わせという危機感・リスク意識があったのではないでしょうか?

 そんな時期に、武士はみな差別化にやっきになった。

 そのポイントは5つぐらいあったでしょうか?

 ・剣術

 ・警世の学問(帝王学、経済学、人材育成)

 ・語学

 ・西洋文明の研究(造船、砲術、紡績など)

 ・医学

 幕末期に活躍して、明治維新後、政府の顕官になっていった武士たちはすべて、この5つのうちのどれか、もしくはいくつかを自分のものにしていましたね?

 この中で下級武士にとって最短の道が、剣術ですね。

 当然、坂本龍馬も北辰一刀流を究めた。他の諸藩の武士も同様です。

 また、西洋文明や医学を下級武士たちに教えた緒方洪庵塾なども有名ですね。

 野心を持った武士なら語学塾の一つや二つは通った。また、吉田松陰などは武士の愛国心・国防意識を説いたという点で特筆すべき人物ですよね。

 このように、だいたいこの5つくらいに集約される。

 みなこれらを差別化の武器として身につけていった。

 言い換えるなら、スキルとして身につけた。

 坂本龍馬だけがその点、違う。

 彼は、スキルとしてではなく、事業として捉えている。

 愛国心も、剣術も、軍艦も、語学も、西洋文物への探求心もすべて、一つないしは、いくつかの事業として具象化されている。もしくは、具象化しようと企図していた。

 そこが、他の武士とまったく異なる点ですね。

 明治政府は北海道を開拓する事業をやりましたが、元々は坂本龍馬が仲間の土佐藩士と一緒にリサーチしている。

 京都で為すことなくブラブラしている有志の士を蝦夷地に送りこんで、普段は開墾事業を担わせ、一朝有事の際は、大挙して倒幕の兵として中央に戻ってくる、という壮大な事業のリサーチをたった数人でやっている。

 その事は実現しなかったけれども、発想がつねに「事業家」ですね。

 海援隊(亀山社中)はその代表例ですね。

 修得したスキルや、国を愛する気持ちとか、そういう目に見えないものでは他の志士たちと比較しても比較しきれるものではない。

 目に見えないのだから・・・。

 しかし、結果として具象化(視覚化)されたものを見ていると、元々の価値観がまったく異なることが分かる。

 つまり、差別化ではなく個独化できていた、ということになる。

 人を集める事業は、必ず「個独」でないといけない。

 それが、英雄ブランディングから引き出される成功メソッドです。

 個独化の条件は、

 ・誰もやっていない

 ・誰かはやっているけどやり方が違う

 ・誰かがやっているやり方に独自のやり方を加えている

 ・それにまったく新しいネーミングを施す

 ということです。

 坂本龍馬は、武士ではなく、事業家というスタンスに立っていたから、他の武士たちがやらなかった方法に、独自のネーミングとパッケージデザインをした。

 そこが彼が英雄と呼ばれる要因だと思います。

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 個独化ブランディングの手引き VOL.3
 事業カテゴリーそのものを作る
                  [3:修養編]

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事業カテゴリーそのものを作る

 アル・ライズ氏はその著書『ブランディング22の法則』で次のように言っています。

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「ブランディングの、最も効果的で、実り多く、役に立つ側面とは新しいカテゴリーを創造することである」

 1/1になるということは、自分で事業カテゴリーそのものを創り出し、その唯一絶対の主(あるじ)になるということです。

 また、潜在顧客に「群れの中から自分を発見させる手間」を取らせないことにもなります。これが顧客の購入意欲をいかに促進するかお分かりでしょう。限定品が売れるのは「探し出す手間」がないからです。



「個独化戦略」のイメージ

 例えば、異業種交流会で出逢った人から、「あなたは何屋さん?」と聞かれたとします。その時、「●●というビジネスをやっています」「え? 何ですかそれ? 初めて聞きました」「そりゃ、そうですよ。私の造語ですから」。こんな対話を展開していけるようになることを目標イメージに描いてみると、個独化戦略が分かりやすくなるでしょう。

 「うちは会計事務所です」と答えて、「それは面白そうですね。ゆっくりお話聞かせて下さい!」と食い付いてくる人を見たことがありません。極論すれば、名刺に「会計事務所」と書いてあるだけで、「強みは特にない」と白状しているようなものです。

 ところで、この「個独化」という言葉は私の造語です。個独化という造語によって「差別化」という概念との違い、つまり、「個独化」という概念の独自性を強調できるわけです。このように、ある従来的なセオリーに独自の新しい視点を加えて、それにまったく新しい名称を付けることは、ブランディングの最もオーソドックスな手法です。

 こういうネーミングセンスに関しては、始皇帝はピカイチですね。

 Sikouteiまず、自分の呼称からして個性的かつ独自的!

 六つの王国をすべて滅ぼして、自分が唯一の支配者になった。

 その昔、三皇五帝という伝説上の支配者がいたことから、皇帝という称号を用いるべきと学者が進言します。

 「なろほど、な。しかし史上初の皇帝だから、始皇帝と称することにする!!!」

と彼は言います。

 「皇帝の始めだから始皇帝か、なんだ、単純!」と思ったら、そうではない。

 注目すべきは、始皇帝という称号は彼の死後、誰も名乗れないという点です。

 つまり、彼は「皇帝」というジャンルを創出し、その「一番手」の地位を独占したわけです。

 アル・ライズ氏の法則どおり、というわけです。

 現に、「皇帝」という単語をYAHOOでサーチしてみると、ダントツで「始皇帝」が一位!

 彼以外に皇帝は何十人もいるのに、「皇帝といえば秦の始皇帝」というイメージが完全に定着しているわけです。

 「ウォークマンといえばSONY」

 「宅急便といえばヤマト運輸」

 SONY製でなくとも、我々消費者はウォークマンと呼ぶし、ペリカン便でも宅急便という言葉を使ってしまいます。宅急便という言葉はヤマト運輸のサービス名なのに、です。

 つまり、一番手が作ったカテゴリー名がそのジャンルの後発組のサービス名・商品名をも代表してしまうわけです。

 このことが、個独化戦略の核となるわけです。

 自分が名乗る肩書き・事業名・商品名が、その業界の代名詞になるように・・・。

 これが、これからのブランディングのスタートラインなわけです。

 だからこそ、歴史上の偉人・成功者から学ぶことが大切になってくるのです。

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 個独化ブランディングの手引き VOL.4
 個独化戦略の三大原則(1)
                  [3:修養編]

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個独化戦略の三大原則

●その一 情報源不差別主義

Jouhougenhusabetsushugi  例えば、会計事務所はいままで、税務に関する知識・能力を高めるだけで良かった。しかし、顧問先の経営全般に対して多面的な関心を持たないと戦略思考は身につきません。顧問先との対話のどこに「個独化へのジャンプ台」となるアイデアが眠っているか分からないからです。

 その点、会計事務所はとても有利な立場にあります。

 一般企業の営業マンが、「儲かっている秘訣を教えて下さい」と飛び込み営業をしても追い返されるだけですが、会計事務所はどれだけしつこく質問しても、顧問先はイヤな顔一つせず教えてくれるはずです。

 会計事務所が顧問先の経営に関心を持ち、ヒアリングしてまわると、色んな効果が生まれます。

 1.個独化戦略のための情報収集ができる。

 2.顧問先へのサービス向上のきっかけづくりになり、
   派生的な受注チャンスも得られる。

 3.イメージアップになる。

 4.経営の勉強ができる。

 情報源非差別主義は、一石四鳥の効果をもたらすのです。

 しかし、このことはすべての事業者・ビジネスパースンについて言えることでもあるのです。

 自転車屋さんが、成功している飲食店の成功事例から何事かを学び取り、それを自社の経営革新アイデアへと翻訳することができた、というような話をしばしば聞くことがありますね。

 ヒントはつねに少しズレた場所に眠っているものなのです。目の前を探さずに、少し高い視野から物事を見回す習慣をつけることが大事なのです。

 だから、情報源を差別してはいけないのです。

 その最も良い材料貯蔵庫が歴史なのです。

 頼みもしないのに、先人たちは色んな試行錯誤を繰り返して、成功したり失敗したり・・・。しかも、それを書き残してくれている人がたくさんいる。

 話題のセミナー(受講料5万円)には飛びつくのに、タダ同然で勉強できる歴史に飛びつかないのは不思議な限りです。

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 個独化ブランディングの手引き VOL.5
 個独化戦略の三大原則(2)
                  [3:修養編]

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●その二 リテラシー


Kaigi  二つ目は「リテラシー」です。「読み書きの能力」と訳されますが、私は「翻訳力」と捉えています。

 いくら豊富に情報を摂取しようと、それを活かして自分なりの方法論やアイデアを新しく生みださないことには意味がありません。

 目的は、あくまで「新事業コンセプトの創造」です。できるだけたくさんの概念やアイデアを学び取って、それを自分の組織に置き換えてみることが肝要です。

 例えば、成功企業の実例をビデオなどで観て全員で討論してみても良いでしょう。

 そして、自分たちには何が足らないのか、話し、話させ、書き、書かせることです。

 書かせることで、思考訓練と理念共有が同時にできるのです。

 話し、書き、聞き、読み、学びとる。

 この好循環が習慣化すると、視野が広がり、翻訳能力が高まり、戦略思考が身につきます。

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 個独化ブランディングの手引き VOL.6
 個独化戦略の三大原則(3)
                  [3:修養編]

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●その三 発信的性格

Rliteracy_1  例えば、毎日メールマガジンを発行している人がいます。

 「よくあれだけの分量を毎日毎日書けるなあ。ネタ切れしないのかなあ?」

 私も自分でメールマガジンを書き始める前は、そう思っていました。

 しかし、これはまったく逆です。

 書けば書くほど、書きたいことが増えます。

 逆に、書くことをしないと、どんどん視野が狭くなり、他人の評論しかできなくなります。

 個独化戦略は、「あらゆる生活シーンから戦略に活かせそうなエッセンスを学び取り、そこに自分の理念やコンセプトを乗せ、新しく組みなおすプロセス」の中で生まれます。

 評論家では個独化戦略を立てることはできないのです。

 個独化戦略思考は、「自己表現」を厭わない発信的性格の持ち主に宿るのです。

 最後に、三つの原則を図にしてみました。

3daigensoku

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 個独化ブランディングの手引き VOL.7
 1/1を作る演習
                  [3:修養編]

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1/1を作る演習
 この図の空欄を埋めることにトライして下さい。

職人は材料を細工して物を作る。
賢人はおのれを材料におのれを作る。

                         仏陀

 この図では、「税理士」をサンプルにしていますが、ご自分の「職種」「肩書き」を代入して考えてみて下さい。

1_bun_no_1   

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 個独化ブランディングの手引き VOL.8
 ノアの方舟に乗る方法
                  [3:修養編]

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Ushi  ブランディングは「牛に焼き印をつける」という意味です。

 たくさんの牛の中から一頭を見つけやすくするのがブランディングの効果です。

 あなたが牛だとします。のどかな牧場ならあなたの体に捺された焼き印を見て、牧場主はすぐに判別できるでしょう。差別化ができているのです。


Noa02
 しかし、あなたの飼い主が旧約聖書に出てくるノアだったらどうでしょう。

 ノアの方舟には8種の動物のつがいしか乗れないと言います。

 そこで、あなたはノアに選んで貰えるでしょうか?

 「他の牛とは違う。差別化できているから選んでくれ!」と叫んでも、ノアの耳には届かないかも知れません。

 世界にたくさんいる牛の群れの一匹であるよりも、わずかしかいない種の代表である方がチャンスは大きいのです。




挿絵は、『マンガ聖書物語<旧約聖書>』(樋口雅一、講談社出版)P34より。

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 個独化ブランディングの手引き VOL.9
 ブランドとは旗印のこと
                  [3:修養編]

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ブランドとは旗印のこと

02no01  この絵をご覧下さい。

 この中の一頭があなたです。

 他はみなライバル。

 前回でお話ししたように、旧約聖書のノアに選んでもらうにはどうしたら良いでしょうか?

 実は、この絵のなかで一頭だけ他と異なる特徴を持った牛がいます(答えは次回!)。

 虫メガネでも無いと見つけられないほど小さな違いです。


 事業の差別化も同じことです。

 よほど目をこらして見ない限り発見できない僅差で争っているのでは、お客さんから、「●●業の会社なんてどこでも同じ」と思われてしまうのも仕方ありませんね。

 では、こちらの図ではどうでしょうか?

02no02

すぐに差を判別することができますね?

 ブランドとは「違い」を表す旗印のことなのです。

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 個独化ブランディングの手引き VOL.10
 個独化のほうがスピーディ
                  [3:修養編]

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個独化のほうがスピーディ

 周りがライバルだらけの業界にあって差別化を図るということは、ともすれば行き当たりばったりになるケースも少なくありません。

 「あちらは●●に強い」「あちらは●●に実績あり」などと、ライバルの商品分析ばかりで無駄な労力を使う事になるでしょう。

 ですから、差別化よりも個独化を提唱しているのです。

 最初から、誰とも重ならないポイントに絞り込んで、その専門家になることを目標とする。

 そして、そのカテゴリ自体に独自のネーミングを施して、カテゴリの開発者兼唯一の住人になってしまうのです。

 その時には、おそらく「●●業」という既存の看板は必要なくなるでしょう。

 つまり、「●●業」というカテゴリから抜けだし、同業他社との競争をしなくてもいい状態になっているということです。

 鶏口となるも牛後となるなかれ、です。

02no03



 前回の答え。

02no05  

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 個独化ブランディングの手引き VOL.11
 懐中電灯式から発煙筒式へ
                  [3:修養編]

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懐中電灯式から発煙筒式へ

 「発煙筒式の戦略」についてはメールマガジン(※)で詳しく述べていますので、ここでは簡単にそのアウトラインを述べます。

 人生や事業という暗闇を歩くには必ず灯りが必要です。

 それをコンセプトや理念、戦略と言いますが、要は目の前を照らす灯りのことです。

 しかし、その灯りには「懐中電灯式」「発煙筒式」の二種類があります。

 懐中電灯は足もとしか照らすことができません。

 つまり、近くにいるライバルのことしか比較することができない行き当たりばったりの差別化戦略になるのです。

 一方、発煙筒は遠くに投げる事によって遠くの目的地周辺を明るくすることが可能です。

 これは自分が進むべき方向のグランドデザインを描くというこです。

 グランドデザインを描くには自分の現状をしっかりと分析できるだけの情報が必要です。

 そのため、「VOL.4 個独化戦略の三大原則(1)」で、個独化戦略の三大原則の一つとして「情報源不差別主義」を掲げたわけです。



※ メールマガジン「成功する1週間の過ごし方」(84):サスペンス映画の「災難を防ぐ方法」=人生計画立案法

「>http://blog.mag2.com/m/log/0000119688/91033002?page=4#91033002 をご参照)

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 個独化ブランディングの手引き VOL.12
 グランドデザインの材料を集める(現状分析)
                  [3:修養編]

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グランドデザインの材料を集める(現状分析)

 税理士を例にとって話を進めていきます。

 ライバルが少ない時に現状分析はほとんど必要ありません。

 世の中に税理士が三人しかいないとしたら、「他の二人がやっていない事」をやれば良いのです。

 しかし、「6万8千人がやっていないこと」を探し当てることは至難の業です。(正確に調べたわけではありませんが、だいたいこれくらいの人数です)

 従って、しっかりと現状分析を行い、自分が独占できる「自分だけの世界」を見つけだすことが大切です。

 そこで私が提唱しているのが「陰陽分析」です。

 「人間性」「技術性」「対人性」「場面性」「言葉性」と五つに大別したカテゴリごとにビジネスとプライベート両面における自分の特徴の陰陽(短所・長所)をいくつか書き出していきます。

02no04  これで「自分から観た自分像」が浮かび上がります。

 同時に、身近な他人(組織の仲間、クライアント、家族、友人など)に依頼して、「他人から見た自分像」も作ります。

 さらに、「他人から観た初対面の自分像」も作ります。ここで初対面の自分像を分析する意味はとても重要です。

 人はほとんどの場合、視覚的印象に支配されています。

 初対面の場合、約六割が視覚的情報によるといいます。

 つまり、自分は中身のある人間だといくら自覚していても、そのように相手に認識してもらえないとしたら、どこかに問題があるのです。

 その問題点を抽出するのがセルフブランディングへの挑戦の意味でもあるのです。

 ここをクリアしないと、自分という商品をお客様に手にとってもらう事はできないのです。

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 個独化ブランディングの手引き VOL.13
 複数の「自分像」を重ねてみる
                  [3:修養編]

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複数の「自分像」を重ねてみる

02no04_1  この三つの自分像を掛け合わせた共通項が真の自分像となります。

 そこから、陽(長所)の部分を抜き出してみます。

 すると、「つねに自分の心が明るい状態で、他人からも素晴らしいと認識されている性格・スキル・対人姿勢・場面・言葉」を絞り込むことができるはずです。

 しかも、この絞り込まれたポイントが誰かと一致してしまうことは滅多にありません。

 例えば、芸能界には、自分の好きなこと(それがいかに下らなそうでも)を職業にして、しかもそれを世間から大きく評価されている人たちがたくさんいます。

 お笑い芸人などを観て、「気楽な商売だな。冗談を言って金もらって」と皮肉を言う人が時々いますが、自分の好きなことを好きなようにやって、世間から評価を受けている人物が魅力的に見えるのは当たり前です。

 彼らは褒められれば褒められるほど自分の魅力を増加させる作用を自分のマインドに埋め込んでいるのです。

 もちろん、それは芸能人に限りません。考え方次第で、誰でも持つ事ができる心の作用なのです。

 逆に、好きでもない仕事を嫌々やって、しかも大した評価も受けないことがいかに自分の魅力を殺いでいくかお分かりでしょう。

 また、人から求められていないのに好きという理由だけでその仕事を続けて良いわけでもありません。

 セルフブランディングの原則は、好きで、なおかつ、求められていることが一致しないといけないのです。

 そして、それを見つけ出す作業が個独化戦略の第一歩なのです。

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